航空ファン等にとっては長い間常識となってた、フライトレーダー24で政府専用機を追える事実が読売新聞の取材により明らかになったようです(苦笑)
首相ら政府要人が外国訪問の際に搭乗する政府専用機の飛行中、位置情報や飛行ルートがインターネット上に表示されていたことが読売新聞の取材でわかった。 政府専用機、位置・ルート丸見え…市販アプリで
防衛省は読売新聞の指摘を受けて運営会社に非表示にするよう申し入れを行ったようです。
防衛省がアプリ提供会社に専用機の動きを表示しないよう申し入れたのは、読売新聞の指摘を受けた今年8月に入ってからだ。 「危機意識が不足」…政府専用機ルート筒抜け
読売新聞の指摘を受けるまで防衛省はフライトレーダー24に政府専用機が表示されてるのを知らなかったとのことで、Twitter上でも防衛省の危機管理意識の無さに呆れる反応が多く見られますが、本当に防衛省は知らなかったのか。 少なくとも航空自衛隊や現場の人間は知っていたと思うんですよね。知ってはいたが危機管理的にそこまで重要な問題ではなくとりあえず放置していたのではないかと思われます。
同省の担当者は「安全に重大な影響はなかったが、本来、詳細を公表していないので、非公開を依頼した」としている。 政府専用機:位置情報、ネットで一時閲覧可能
そもそも政府専用機に対して何らかの妨害行為や破壊活動を行おうとする者がいたとして、そういった連中がボランティアによって成り立つ民間の無料webサービスに頼るかどうか。
知らなかったとしてるのは、知っていたと答えたら、なぜ対策しなかったのかとまた指摘されるのが面倒なのと、報道機関(やその記者)とは良い意味で良好な関係であろうとすれば華を持たせたのではないかとも推測出来るわけです。
少々話は脱線しますが、危機管理、要人の安全対策に情報は出来れば秘匿出来た方が良いのですが、情報というものは完全に隠せるものではないですし、その痕跡から目的とする情報を推測することも出来ます。
※政府専用機のルートで言えば、周囲の航空機の動きから察する等
必要なのは情報は知られている前提で対策を立てることではないかなと考えます。
さて今回の件。各社の報道姿勢の違いが見れるのも興味深かったりします。
読売新聞
今更感な内容を自分達の取材で分かったを強調してる感じで却って取材能力に疑問符が付いてしまいます。
産経新聞
皇室や首相が利用…政府専用機の経路や位置、携帯アプリで丸見え 現在は非表示に
淡々とした内容ですが、”丸見え”という語句で稚拙な感が
毎日新聞
淡々とした内容だが記者名が書かれていて、かつ丁寧な文章
TV朝日
特に感想なし
時事通信
流出という語句から煽り感が
ま、この記事のタイトルも似たようなもんなんで大きなこと言えませんがね(苦笑)
NHK
取り扱い無し。あまり興味ないのでしょう。
政府専用機の動き、今後は防衛省の報道発表等や航空無線、自力でADS-Bを受信して得るようになるのでしょうね。 視覚的に追えなくなるのは残念です。
最後に一言 「余計なことすんな!読売!」
ちなみにフライトレーダーの仕組み